仙台・遠野4日目
先の記事にも書いた通り、旅行4日目には松島に行く予定だったのが、前日に訪れたことで気が変わった。2日連続、同じような天候の下、同じ場所に行くのはきっと面白くない。フェリーに乗って松島湾を遊覧するのも、やめることにした。
翌日のカプセル内での覚醒は、例によって早朝の事だった。丁度仙台から近い塩釜の市場の中に、朝限定の朝丼を出すお店があったので、そこに行くことに決めた。
市場に着いたのは8時頃の事で、既に中はお客さんでいっぱいだった。お店の前で並んでいる間も退屈することは無く、魚が生きたまま捌かれていくのに見入っていた。店内に入ってみると、この日は朝丼を出していないことが分かったので、色々な具材が乗った無難な海鮮丼を注文した。数分で提供された海鮮丼はやたら大きくて、鮮やかだった。
朝ごはんには結構重いと思う。
食べてみて思ったことがあった。僕のような素人にとって、具だくさんの海鮮丼はお得に感じられて魅力的だし、美味しいことにも違いないけれど、食べている具材が何なのかよくわからないから、満足感があまりない。次に海鮮丼を食べるときには、具材の種類が少ないものにしようと思った。
微妙な気分で市場を出ると、なんだかお腹が張っているようで、痛い。消化管の中身を動かすつもりで、仙台に戻って市街を歩き回ってみたけど、やっぱり痛いし、やっぱり市街は面白くない。城跡にも行ったけど、特に何とも思わなかった。お昼ご飯も食べられそうになかったので、もう宇都宮へ向かうことにした。
東北本線の上り線では車窓から外を眺めながら、学生時代、実家のある岩手から東京に住む友人の家に、鈍行電車に乗って遊びに行ったという父の話*1を思い出して、親子で20数年越しに同じ鉄路を辿ったのだと、感慨に浸っていた。18きっぷを使っての旅行はその時限りだったらしいから、そのあたりの嗜好は僕と異なっているのかもしれないけど、初めての東京へ向かう列車内では、彼もやっぱりわくわくしていたんじゃないかと思う。
郡山に着く頃にはお腹の具合が良くなっていたので、駅内のパン屋でおやつを買って食べた。1人でパン屋に入ったのは初めてかもしれない。その後も恙なく電車は走り続け、17時過ぎには宇都宮に到着した。仙台を出発してから5時間しか経っていない。近所だ。
ホテルに行く前に、翌朝のご飯を買いにスーパーに寄ることにした。お総菜コーナーを見て回ったけど、めぼしいものがなかったので、普通のおにぎりと飲み物*2だけ買って店を出た。
ホテルに荷物を預けてからは、楽しみにしていた餃子を食べに外へ出掛けた。駅周辺は餃子のお店(中華料理店ではなくて、餃子店だった)だらけだったので、特に調べたりすることはせずに、目に付いたお店に入った。メニューを見て面白そうだと思った、12種類の餃子を1つずつ食べ比べができるという餃子セットを食べた。中身の並びがばらばらだったので、どれを食べているのか考えるのが楽しかった。
4日目終わり