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どこかへ出掛けた、あるいは何かを買った、ブログ記事を書くのはそういうときが多かったけれど、最近はそういう活動をほとんどしていない。何もしていないので、何もしていないという事を書こうと思う。

 

院試

8月の終わり、西日本へ旅行をする少し前に、大学院の入学試験があった。1、2年生の頃は、院試というのは形だけで、勝手に進学させてもらえるものだと思っていたのだが、そうではなかった。
一昨年までは店員の1.5倍程度の学生を受け入れていたのが、去年からは文科省からの要請で、定員をきっちり守らなければならなくなったのだと、研究室の先輩や、先生から聞いた。僕の所属している学科では、同学年の学生100人に対し、大学院の募集定員は40人程度で、成績上位1/3の学生には、推薦入試の資格が与えられる。つまり筆記試験での合格者は10~15人程度で、漠然と想像していたよりも少なかった。特に去年は、変わり目の年であったこともあり、進路が決まらない学生が多くいたそうだ。実際、僕の所属している研究室でも、M1は一人だけである。その先輩も補欠合格だったというので、先生からはちゃんと勉強しておくようにと、配属して間もない頃から念を押されていたのだった。
散々そのような話をされていたものの、あまり危機感は無く、結局8月までのんびりしていた。8月に入ってからも普段通りアルバイトをしながら、ちょっと真面目に定期試験を受けるような気持で勉強を進め*1、試験に臨んだ。出来はともかく、大人数の学生の緊張の面持が見られたのでなかなか楽しかった。
合格発表は旅行から帰宅した翌日で、結果は不合格だった。先生と親に報告のメールを送り、数日後に研究室に顔を出してみたところ、研究室の同期が全員不合格だったということが分かった。2人はこれから就活をするらしく、もう一人は他大学を受けると言っていた。僕も就活をする気はなかったので、二次募集を行う大学を簡単に調べてから、他大学を受けると周りに言っておいた。しかし、この時になってもやはり、危機感や不安は無く、運が良い自分の事だから、補欠の通知が来ると、何の根拠もないままに予感していた。そして数週間後、予感通り郵送で追加合格の通知が来た。10月に入ってからは何となくそわそわしていて、毎日郵便受けを窺っていたのだけれど、目当ての封筒が見つかることは無く、結局母から不意に受け取ることになった。

「はい、ポストに入ってたよ」
「お、ありがとう」
「何か受かったの?」
「うん。院試だよ」
「インシって何?」
「大学院の入学試験のことだよ」
「そうなんだ」
「うん」
「............」
「............」

 

ここ1ヶ月のこと

冒頭に書いた通り、最近は何もしていない。毎日学校かアルバイトに行っているので、お出掛けは勿論、ナポリタン調査や喫茶店調査もしていないし、そもそも昼食をしばらくまともに食べていない。学校、家、アルバイト先の3点を行き来しているだけの最近の生活を時々省みると、自分のことながら不満を感じてもおかしくなさそうに思える。しかし実際のところは、学校、家、アルバイト先の3点を行き来しているだけなのだから、特別面白いことなど無くて当たり前だと納得しきっていて、不満など全く感じていない。アルバイトが面白くない分、研究には楽しく取り組めているし、それぞれが良い息抜きになっていると感じる。何もしていないけれど、なんだかんだ毎日を楽しく過ごせているのである。

 

11月24日

前日に確認した天気予報によると、翌日は雪が降るという。まだ11月なのだからそれはおかしいと思ったけれど、天気が月日を気にするというのもおかしい気はする。降りたいように降ったらええやん!
24日の朝に目を覚ますと、白い光が窓から差しているのに気が付いた。本当に雪が降っていた。この日は珍しく学校にもアルバイトにも行く必要が無かったので、家にこもっていても良かったのだけれど、せっかく雪が降っているのだから*2、雪見をしながら学校に行くことに決めた。
駅までの道の途中に、綺麗な紅葉の見られる公園がある。突然雪が降ったので、まだ鮮やかに色付いた葉は落ち切っておらず、黒々とした樹の幹と、白い空で作られたモノクロの中に、まるでそこにだけ色が与えられたかのように浮かび上がり、雪の間からちらちらと見え隠れしていた。盆と正月がいっぺんに来てもあまり嬉しくないけれど、秋と冬がいっぺんに来るのは良いと感じた。

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これは大学内の写真。
落ち葉の量に驚いた。

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人も少なくて良かった。

 

研究室に到着すると、先に同期が一人来ていた。今日は誰も来ないと思っていたので、意外に思っていると、次々に人がやってきて、最終的に5人も集まった。各々が雪の中寒い思いをして学校まで来ておきながら、ポケモンやらソシャゲやらで遊んでいたので、不思議な人達だと思った。

*1:こんな書き方をしているけれど、アルバイトの無い日は勉強に専念できるように、夏休みであった8月中も定期券を継続購入し、短期間で集中して取り組んだつもりである。

*2:雪の降る日は出掛けたくないという人は少なくないけれど、本当に厄介なのは雪の降った翌日だと思う。気温は低いままなのに、雪の降るのを見る楽しみが無い上、路面だけは一丁前に凍結していて歩きづらい。