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北海道2日目

這うようにして潜り込んだカプセルの中で、眠りについた数時間後の午前3時に目が覚めた。二度寝をするよりは朝風呂に入りたいと思ったので、もそもそと穴の中から抜け出し、浴場でゆっくりとお湯に浸かった。面白いことに、水風呂とサウナの交互浴に慣れてくると、水に浸かっているのに『良い湯だなぁ』といった感想が漏れるようになる。
早めにチェックアウトを済まし、朝の散歩をしながら駅へ向かう道の途中で、セイコーマートという見慣れないコンビニを見かけた。ここで朝食を買おうと決めて店内に入った。「北海道限定」や「北海道産—」を謳った商品が多く売られていて、麺類が充実している印象だった。特にHOT CHEFという店舗で作るお弁当を売るサービスは目新しくて気になったんだけど、早朝だったので何も並べられていなかった。結局焼きそばとキリンガラナ(北海道限定らしい)を購入し、電車の待ち時間に駅の中で食べた。コーラは元々頭痛薬だったらしいけど、このキリンガラナに関しては今でも薬なんじゃないかと思うほど、子供の頃飲んだ風邪シロップを彷彿とさせる味がした(かなり好みだった)。

この日は函館本線根室本線を乗り継ぎ、釧路まで移動した。流石は北海道だけあって、全区間を通して鉄道マニアらしき人の姿が多かった。前日とは一転して晴天だったこの日は、富良野帯広間の車窓からは気持ち良い北海道のイメージ通りの広大な大地を見ることができた。ただ、清々しいとしか言えないようなこの景色に対して、何となく自分の好みとは異なると感じた。
帯広駅に到着し、1時間程度の時間があったので、駅近くの喫茶店で昼食を取った。レトロな雰囲気のこの素敵なお店では、ナポリタンを注文した。鉄板に盛られたナポリタンは、顔を近づけると噎せ返るほどのケチャップを含んだ湯気が立ちのぼり、食欲をそそる美味しそうな音を立てていた。間違いなく人生の中で一番美味しいナポリタンだった。つるつるした麺とさらさらしたソースの組み合わせで、飲むようにして食べられた。コーヒーの方はお子様なのでよくわからなかったけど美味しかったと思う。

帯広—釧路間で見た太平洋は開けすぎていてあまり面白くなかった。海というだけで反射的に写真を撮っていた人もいたけど、とてもそんな気持ちにはなれなかった。

釧路駅に着いてすぐに民宿に荷物を置いて約1時間の散歩をした。長い時間座っていた疲れが抜けていくようだった。湖畔を歩いていると、親戚の家のある田舎道に似た香りがして、懐かしさを感じた。道の途中にあった回転寿司店で真ホッケ、くじらなどの珍しいネタに舌鼓を打った後は、上機嫌のまま宿に戻って布団に入った。

2日目終わり