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西日本横断5日目

あまりふかふかしていなくて、清潔感があるカプセルの布団は、保健室を想起させる。カプセル内の温度は暖かくも寒くもなくて丁度良い。これにサウナ付きの浴場が付いているのだから、他の宿泊施設を予約する理由はないだろう。

アラームの鳴る10分前に目が覚め、余裕をもって大阪駅6時9分発の電車に乗り込んだ。宝塚線福知山線山陰本線を乗り継ぎ、12時7分に鳥取駅に到着した。途中の山陰本線内の鎧駅餘部駅間に、余部橋梁という約40mの高さに掛かる鉄橋があるのを知っていたので、そこを楽しみにしていたのだけど、いざ通ってみるとただのコンクリートの橋になっていて*1、大して面白くなかった。

鳥取駅を出てすぐに、事前に時刻を調べておいた砂丘行のバスに乗った。バスの中は混んでおり、また乗客が皆砂丘目当てだから空くことがなかった。降りる際のごたごたに巻き込まれるのは嫌だったので、終点の手前の駅で降り、近くの食事処に入って先に昼食を済ませた。

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いくらとサーモンの親子丼。
塩釜の市場での教訓を活かし、シンプルなものを選んだ。

海鮮丼は海の近くなら何処で食べても大体美味しいけれど、同時に飛び抜けて美味しいものに出会う事もあまり無いなぁと思った。今のところ網走駅で買ったお弁当*2くらい。

道路を挟んだお店の向かい側の入り口から砂丘に足を踏み入れた。雨が降ってきたときに浸水しないようにブーツを履いてきたのがここでも役立った。スニーカーで来ていたら足が砂まみれになっていたと思う。少し歩くと開けた場所に出て、砂丘の様子が明らかになった。

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滑らかな砂と日本海とのはっきりとした境界と、日本海の青と淡い空の青で作られる曖昧な境界が対比されて、砂丘の向こう側の光景が浮いて見えた。或いは、続いていないように見えると言うのか。一様な色の砂が続くせいで距離感が失われ、すぐそこに見える丘を歩く人が小さく見えることに面白い違和感がある。丘は想像していたよりも急で、登るのに苦労した。

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斜面の途中。この日も天気が良い。

丘を登り切って下の波打ち際を覗くと、これまで歩いてきた砂丘がただの盛り上がった砂浜であることを感じて、なんだか少し夢が覚める思いだった。

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オアシスへ注ぎ込む川(?)。傍には湿地のように植物が生えている。

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川の傍にいくつか見られた石鹸の様な膜を張った水溜り。
気になるもの。

1時間程度の散策を終え、バスに乗って駅へ戻った。電車の出発時刻まではまだ時間があったので街を歩いていると、駅からそう遠くない場所に良さげな喫茶店を見つけたので、そこで時間をつぶすことにした。手ごろな価格で色々な食事メニューがあって気になったけれど、食べたばかりでお腹は空いていなかったのでクリームソーダを注文した。

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冷たいとごくごく飲んでしまいそうになるので、クリームソーダの飲みづらいのはありがたい。

鳥取駅からは因美線津山線を乗り継ぎ、20時36分に岡山駅に到着した。市街は小さなお店がたくさんあって楽しかったのが、鳥取駅から1駅だか2駅目かには、車道沿いに急いで作ったような小規模な駅になっていたのが印象的だった。因美線は山間部を走る路線で、面白いかなと思っていたけれど、時間が遅かったので暗くてよくわからなかった。
駅近くのカプセルホテルにチェックインを済ませ、夕食を食べるお店を探してみたけれど、もう閉まっているお店も多く、開いているお店といえば、居酒屋やラーメン屋くらいなものである。お酒が飲めないから居酒屋は無理だし、ラーメンは前日に食べたから避けたい。散々迷って、結局駅前の松屋に入った。豆腐キムチチゲ膳は美味しいのだ。シュ!

*1:2010年から現在のコンクリート橋になったらしい

*2:

f:id:pDEsym:20160315123703j:plain改めて見ると粒の大きさが際立っている。