2016-02-20

朝目を覚まして窓の外を確認すると、予報通り雲行きが怪しかった。この日は小さな買い物と、ナポリタン調査に八王子へ出掛けようと事前に決めていた。久し振りに傘を差したいという気持ちから、天気が悪いのを承知でこの日を選んだので、もっとしっかり雨が降り出すまでは家の中に居ようと思った。
朝食を食べてしばらく何もせずにいると、一寸寂しくなってきたので、何となく「朝だよ、呟いて」とツイートしたら、「朝だね〜」と答えてくれたフォロワーがいた。優しい…。お昼頃に大きくなってきた雨音を聴いて、出掛けることにした。

外は空気がひんやりしていて、起床したときから続いていた動悸が体の震えで紛らわされた。雨が降っていたおかげで花粉症の症状も出なかったので、雨の日を選んで正解だったと思った。
八王子駅に着いて、先ずはナポリタンを食べに喫茶店へ向かった。店先に素朴なショーケースとメニューの書かれた看板がたててあって、良い雰囲気だった。店内に入ると店員さんとお客さんが楽しそうに話をしているのが目に入ってきた。空いていたから窓側のテーブル席に着いて、ナポリタンを注文し、いつも通りぼんやりしていた。料理を注文してから出てくる間の、何もしないでいる時間が好きだから、たくさん時間をかけてくれるといいんだけど、10分もしない内に提供された。

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想像していたものよりも麺が細かった。
ソースは良い具合に絡んでいて美味しそう。

鼻にツンとくるような香りがあったから、最初からタバスコがかかっていたんじゃないかと思う。麺の柔らかさが丁度良くて、今まで食べてきたものの中では珍しく、見た目より美味しいナポリタンだった。
食後のコーヒーはあまり特徴が感じられなくて、その分飲みやすかった。ゆっくりコーヒーを飲み、お店の外を眺めながら、この後の事を考えていた。

八王子にはナポリタンの他に、翌月に使う切符と、メモ帳を買う為に来た。今使っているメモ帳には、特に決まった役割は与えていなくて、講義中にされたアナウンス、アルバイトの業務に関する事、外にいるときにふと思った事等々を、ページも上下も考えずにめちゃくちゃにメモしてある。自分しか見ないのだから無秩序なのは構わないけれど、「外にいるときにふと思った事」だけは他と区別しておきたいと思ったので、新しいメモ帳を買おうと思い立った。

コーヒーを飲み終えても、どこへ行くか決まらない。メモ帳がどこで売っているのか分からないからだ。今使っているのはコンビニで買ったから、コンビニに行けばあるんだろうけど、またコンビニだと面白くない。買い物が苦手な僕にとって、こういう場合に一番良いのは専門店に行くことで、傘を買うときでも、靴を買うときでも、とりあえず専門店に行けばなんとかなったし、何となくこだわったような気がして気分が良い。メモ帳専門店はあるかと考えたけれど、想像できなかった。あっても潰れると思う。
長居をするのはいけないと思ったからお店を出て、書店や雑貨店を見て回ったけれど、めぼしいものは中々見つからない。代わりにくまざわ書店をたくさん見つけた。小さな店舗を複数個所に分散させて、客数を稼ぐ狙いがあるのかもしれない。くまざわ書店に飽きて、ショッピングセンターに入ってベンチに座ってしばらく考えてみると、メモ帳専門店は、文房具屋がその役割を担っていることに気が付いた。

スマーホンで検索して、周辺の文房具屋の中で一番大きなお店に行った。お店までの道にも数件喫茶店があって、まだまだ調査のし甲斐があると思った。文房具屋は、変わったものがあるわけではないものの、各種品揃えが豊富で満足した。1冊で十分だったが、気に入ったものが2種類あったから2冊買った。

駅に戻って18きっぷを2枚購入し、この日の買い物を終えた。