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2016-01-30

今朝は久し振りに、二度寝をせずに済みそうなくらい気持ちよく目が覚めた。瞼も眼球も、油を差したように滑らかによく動く。あまりすっきりしているから、お昼に近いものだと思ったけれど、時刻を確認すると、まだ7時だった。前日は一日中眠くて、夕食を食べてすぐに寝たから、早寝早起きである。このまま普通に布団を出て朝食を食べるのもいいが、珍しく起床したそばから意識がはっきりしているのだから、普段ではありえない、意識がはっきりした状態での二度寝をしてみることにした。
次に目を覚ましたのは9時の事だった。やはり気分はすっきりとしている。すっきりとした状態では、二度寝をしてもすっきりとした状態が続くことが分かった。

今日から2週間、八王子でナポリタンのイベントが開催されるらしい。Twitterナポ部の部長としては、これは抑えておく必要がある。天気予報では日曜日の方が天気が良く、お出掛け日和とのことだったが、おさかなの体調に関する予報はされていなかったため、好調の今日出掛けることにした。天気の方は1週間も見れば大抵少なくとも1日は晴れの日があるものだけれど、おさかなの体調の方は2週間雨が続くこともある。

最寄り駅へ向かうのに自転車に乗ると、末端型冷え性だからすぐに足が冷える。身体や手先とは違って、足だけは年中同じ格好だから冷えるのも止むを得ない。学校やアルバイトに行く日にこういう思いをすると気分が曇るけれど、休日だとそうでもないから、出掛けるのは出掛ける必要が無い日に限る。

八王子駅から少し歩いた所の、一件目のイベント参加店に入ってみたが、それらしい看板やポスターなどが見当たらない。駅周辺も以前訪れた時と変わらない様子だったし、Twitterでも全く話題に上がっていなかった事もあって、この時点で何となく察した。ともあれ、はちナポはイベントに関係なく食しておきたかったから、メニューの中でさえ少しも推されている様子の無い、普段と同じ価格の、八王子ナポリタンを注文した。
このお店は一寸面白くて、800円を先払いしてメインを注文するほかに、ご飯、おかず、スープが食べ放題というシステムだった。この時点ではまだ、他のお店を巡ってイベントを続行する気があったから、ご飯を食べるのはよそうと思って、スープとおかずだけ取って席に着いた。席に着いたのはいいが、21年間米を主食とする日本人をやっていると、おかずだけ並べられたところで、全く手が出ない。生活習慣病である。ナポリタンでおかずを食べる変態的な嗜好はないので、結局ご飯も食べることになった。種類は多くなかったものの、食べ放題メニューは中々美味しかった。
お客さんがそれほど多くなかったからか、5分もしない内に注文したナポリタンが来た。

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上に刻んだ玉葱が乗っていてお洒落な雰囲気だ。

麺は細く、よく見ると鱈子のような粒々が付いていて、少し不安になるものの、味はナポリタンだった。野菜はどれも良い炒め具合で、美味しかった。
食べた後は、イベントはもういいかなと思った。検索して画像を見る限り、他のお店も似たような見た目で、「パスタ」という感じだった。個人的に、ナポリタンはもっと素朴で、ダサくあってほしい。

お店を出た後は、玉葱をたくさん食べて口の中が落ち着かないから、前回来た時に閉まっていた喫茶店へ向かうことにした。お店の前まで来ると、前回閉まっていた階段前のシャッターが今日は開いていて、ラッキーだと感じた。ナポリタンにハマるきっかけになった帯広の喫茶店も、通りに面した狭い階段を上った2階にあったから、思い出してわくわくした。
ドアを開けて中に入ると、ぼんやりとしたオレンジ色の光を放つ電球が店内を照らしていて、心までぼんやりとするようだった。ソファも座り心地が良くて、持って帰りたくなる。席に着いて上着を脱ぎ、メニューを開いたのとほぼ同時にお冷とおしぼりが運ばれてきて、「ご注文はお決まりですか」と聞かれた。当然決まっていない。いや、本当のところ決まってはいるけれど、とりあえずメニューをゆっくり見たい。早すぎて笑いそうになるくらいだけれど、長そうな洋食屋さんや喫茶店に入ると、こんな風に注文を聞かれることが少なくないから、次はメニューを開かずに居ても聞かれるか試してみようと考えたりした。
先程食べたナポリタンに乗った玉葱の口直しに、ナポリタンを食べることにした。ランチタイムぎりぎりで、コーヒーもセットにできた。やたら棒読みの女性店員さんに注文をして、ぼーっとしていると、何となく煙草が吸いたくなった。煙草を吸ったことは1度もないし、重度の喫煙者の体臭は苦手だけれど、喫茶店に微かに染み付いた煙草の香りは、不思議と嗅いでいて嫌にならない。喫茶店にいるときに限って吸うのはどうだろうと考えたけれど、皆最初はこんな風に「1回だけ」なんて言いながらハマっていくのだろうと思った。
先にコンソメスープとコーヒーが同時に運ばれてきて、あまり具合が良くない。コンソメスープをさっさと飲み干すと、コーヒーだけが残ってすっきりした。コーヒーは苦かったら砂糖、舌に引っかかるような感じがしたらミルクを入れるようにしていて、このコーヒーはミルクがいらないようだった。少し口をつけて、またぼーっとしていると、ナポリタンが運ばれてきた。

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思わずニヤニヤしてしまった。
やっぱりこれだよなぁと思う。

太麺で柔らかく、くどい位にケチャップが絡んでいる。パセリの風味も合っていて、ウンメェ〜である。

ナポリタンを食べ終え、コーヒーを飲むと、温度が下がっているせいで味の感じ方が違う。飲んでみると、舌の奥の方で旨味を感じる。味蕾は場所ごとに感じる味が分担されていると聞いたことがあるし、実際、経験的に舌先は甘味、側面は酸味を感じるような気がしていたけれど、この舌の奥で感じる旨味は何によるものなのか、最後までよくわからなかった。

お店の雰囲気と、店内に流れる素敵な音楽のおかげで、コーヒーを飲んだ後も長居するのに珍しく抵抗が無かった。八王子に来た時にはまた来ようと心から思った。