塔ノ岳登山(11/21)

天気予報で確認していた通り、この日は登山をするには申し分ない秋晴れで、行きの電車内では早くも防寒の為にレインウェアの上に着ていたパーカを脱いだほどだった。秦野駅のバスロータリーへ降りたところで、これから登山に行くのだと思われる恰好をした人でできた、ロータリー全体をなぞる長蛇の列が目に入ってきた。好天の土曜日とあって多少の混雑は予想していたものの、臨時のバスが何台も必要になるとは思わなかった。

ヤビツ峠に到着したところで既に結構な標高だったから、初めの方から景色が良かった上に、ヒートテックをインナーに着ていたおかげで、寒さを感じることは一日を通して無く、快適に登ることができた。二ノ塔の近くまで来たところで例の写真に映っていた道に差し掛かった。この道には若干の既視感があって、それを感じるのと同時にその所在がひらめいた。昔から何度も見る夢の中の一つに、歩道橋を歩いていくうちに知らぬ間に登山道へ入り、ススキの生えた山道の途中、毎回同じ場所で転落する夢があるんだけど、そのススキの生えた山道にこの道が少し似ていて、夢で見ていた場所に(完全にとは言わないまでも)来れたような気分になった。

登山道からは富士山もよく見えた。他のモブ山がぼやけているのに対して、富士山だけが輪郭をはっきりとさせていたのが印象的だった。

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最初に二ノ塔まで登った後は比較的勾配は緩やかで、稜線をのんびりと歩いた。

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これから歩いていく道が見えているとやる気が出る。
今回の登山では色鮮やかな紅葉を見る機会はあまりなくて、乾燥したような色味の景色が続いていたんだけど、これはこれで悪くない景色だった。

途中、長ーい渋滞に引っかかり、一歩も進めないような状況になったりしたものの、バス停を出発してから4時間後の14時前に無事塔ノ岳に到着した。達成感的なものはそれほどなくて、調理器具も持っていなかったから、少し休憩を取ってからすぐに下山した。大倉への下り道は鍋割山へ登る際の登山道でもあるので、階段が続いているのを見て、登って来る人達は大変そうだと思った。

麓のバス停では初めて生で自撮り棒を使っている人を見ることができた。山に登った甲斐があったなぁ(?)