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富津・鋸南

一昨日、10月21日水曜日、千葉の内房に出掛けた。千葉はおさかなの一都三県版ドライブで行きたい場所ランキング暫定首位であり、これからも行きたいと考えている場所だ。

初めて房総半島を訪れる今回は、電車とフェリーを使って行くことにした。横須賀の久里浜港に朝9時ごろに到着し、往復分の乗船券を購入した。車での乗船もできるだけあって、連絡通路から見た船は想像よりも大きく見えた。東京湾フェリーで結ばれる久里浜ー金谷間は、10km程度の距離ではあるものの、船に乗るというだけで、別の世界へ向かっていくような気分に浸ることができる。船内には座り心地の良い座席が並ぶフロアや売店があってかなり快適で、デッキに出て風に当たるのも気持ちが良かった。
40分ほどして金谷港に到着した時に、海の近くにそびえる山々で囲まれ、取り残されたような町を見て、同じ港でも随分違うものだと思った。三浦半島南端の城ヶ島に行った時にも近いものを感じたから、「半島」を象徴する風景なのかもしれない。フェリーでの東京湾の横断を挟んでの変化は、電車や車では味わえないものだと思う。
ターミナルを出てすぐに、案内板の前に立ち、最初の目的地である鋸山登山道への道を確認する振りだけして、それっぽい山の方向へ勘を頼りに歩き出した。鋸山は「地獄のぞき」以外は何も知らなかったんだけど、2年前に長野で使ったきり眠っていた登山靴を使うのに良い機会だと思い、今回のお出掛けを計画するにあたって最初に決めた場所だった。金谷からは程近い距離にあるため、歩いて20分もしないうちに無事登山道まで辿り着いた。平坦な道を歩き、少し長めの階段を越えてからは個性的な山道が続き、寝不足の体にじわじわと疲労が感じられてきた。

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個性的な山道

1時間ぐらい登ったところで、地獄のぞきなどのある山頂の日本寺方面への道と、恐らくは別の登山道への道との分岐点に差し掛かった。山頂へ行くことを目的と考えれば、分岐点と言うよりは合流点であったため、「地球が丸く見える展望台」や「絶壁階段」、「石切り場跡(これはどちらにもある)」などの気になる名前が見られたものの、観光地である日本寺方面への道へ進んだ。
分岐点から数分でラピュタの壁と呼ばれている(らしい)石切り城跡の看板に辿り着き、木の陰から見える展望台の手すりの方へ脇道を歩いて行った。視界が開けて目に入ってきたのは、山肌の崖に作られた、というか、崖そのもののような石切り場跡で、直線的に切断された巨大な石から、自然のものとも人工的なものとも感じ難い、恐怖にも似た奇妙な印象を受ける。スポーツの試合が行われるスタジアムの骨組み(?)を近くで見たときに興奮していたのを思い出して、巨大なものには見た人の心を昂らせる作用があるんじゃないかとこの時に思った。石切り場跡の見える展望台は眺めも大変よくて、この上にここよりも魅力的な場所があるのか、正直に言うともうほとんど期待していなかった。

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石切り場跡

ラピュタ壁を過ぎてすぐの所に日本寺の料金所があり、地獄のぞきや、長い階段を昇り降りして大仏を見学したものの、予想通り特に何とも思わなかった。山頂まで来て疲労を感じていた為、下りはロープウェイに乗った。結構なスピードで走行するロープウェイの中で、ラピュタ壁を見た後ですぐに例の分岐点に戻り、別の登山道から麓へ降りるのが僕の中の最適コースだったな、などと考え、一人頷いていた。

麓に降りた時点で、時刻は12時過ぎのちょうどお昼時だったため、お店を探しながら辺りをぶらぶらと歩きまわった。気になったお店が準備中だったりで、結局最初の金谷港の近くの大きな複合施設の中のレストランに入ったんだけど、そこで食べた鯵フライ御膳がべらぼうに美味しかった。

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the Fish、とても良い名前だと思います

昼食後はJR内房線浜金谷駅から千葉方面行きの電車に乗り、巨大仏の一つである、東京湾観音へ向かった。ここは人から聞いて知って、金谷からもそれほど離れていないので行ってみることにした。内房線はまばらに乗っている地元の学生などの乗客を見ているのが楽しかった。
佐貫町駅から東京湾観音まではGoogle Mapsによれば徒歩32分との事だったけど、坂道を快調に歩き進め、20分くらいの好タイムで到着したことで悦に入った。Google Mapsで表示された道を歩くときには、いつもその時間と勝負しているのである。

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直前のカーブを過ぎたあたりから目に入る巨大な観音像
大きすぎてあまり御利益とか感じない雰囲気が良いです(失礼)

この観音像、中に階段があって昇ることができて、入ってしまうともうただの塔を昇っている気分だった。324段に及ぶ単調な螺旋階段が続くものの、像には外を覗く窓がいくつもあるので飽きずに昇ることができた。腕の部分や冠の部分には展望室のようなものがあって、そこからの眺めは良かった。そういえば、この観音像や日本寺内の大仏を見た時には圧倒されるような気分にはならなかったから、単に巨大なものというだけでは心は動かされないらしい。

 

この日は登山以外でも10kmは歩いたので、帰りのフェリーと電車の中では疲れでずっと眠っていた。房総半島、次はアクアラインから渡ってドライブで回りたいと思った。